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ローズさん(兵庫県)の相談

カテゴリ:クラウン

はじめまして。上の前歯4本をオールセラミックで治療中です。
最初先生には「何回でも納得のいくまで仮歯を作るので遠慮せずに言ってください。」とおっしゃっていただいたのですが、何回仮歯を作っていただいても納得のいく歯ができてきません。そのたびに先生が少し調整してまた型をとって・・・とその繰り返しです。

出っ歯とまではいかなくても歯が前に出ているような感じがしてならないのです。普通に口をとじていても上唇がかすかに前に張り出して前歯2本が1mmほど見えている状態です。
また八重歯があるので2番目の歯の形を先生と相談して決めたのですが、出来上がってきたときは今度は他の歯の形が微妙に違っていました。先生は「技工士さんは4本の歯全体のバランスを考えて作っているのでそれがベストなんです。」とおっしゃいます。でも口元の写真とかは撮っていないので笑った時の歯の見え具合とかは技工士さんにはわからないのでは?と思います。(素人考えだとお叱りを受けそうですが・・・)歯の出っ張りも「これ以上歯を薄くはできませんよ。ギリギリまで削りましたから・・・」と先生はおっしゃいます。あんまり納得しないでばかりいるとクレームをつけてるようでこちらも嫌な気分になってしまいます。
妥協もできないし、そろそろ先生もこんな私に嫌気がさしてきてるのでは?と思うと治療に行くのが苦痛でなりません。先生にしたら高い治療費を受け取っていても何十回も作り直しすると損になってしまうのでしょうか?
でも私としても高い治療費を払って一生ものを作るつもりでいるのでここで妥協したくはありません・・・が、反対にこれ以上のものはできないのかな?と悲観的にもなってしまいます。
本来気の弱い私はこれ以上お願いする勇気もなくなりそうです。

例えばですが、20回も仮歯の作り直しをお願いする人なんているのでしょうか?

本ケースはあなたのベストと術者のベストが食い違っているわけですね。
まずは大前提として、見せていただかないとなんとも言えない内容ということです。
その上でお答えします。

本当にご自分がいやなのであれば何回でもやり直しということは起こりえるでしょう。
私のところでも、仮歯で10回近い調整もあります。そのたび0.1mm単位での微調整がなされます。
出来てきてからも調整はできますが、一度装着してしまうと色の変更は聞きませんし、形の調整も抜本的には困難になってしまいます。

一方、あなたの現在の歯列、すなわち歯の生え方、生えている位置により、おのずと歯科美的改善にも限界というものが生じます。抜髄の可否も含めて、その限界点がどこにあるかという理解を術者と患者双方が共有していることが大切だと思います。

その限界域を超えた要求をあなたがしているかどうかということに関しては、実際に診てみないことにはコメントはできません。

根本的解決策になっていないかもしれませんが、これが現状お答えできる最大限とお考えください。
妥協するか何回やり直すかどうかに関しては平均値というものがありませんので、個人の問題です。じっくりお考えください。

ちなみに私のところでは徹底的に話し合ったりやり直しをしたりします。
やり直すべきと考え何回もそうすることもありますし、話し合いで現状の妥当性にご理解いただいてそれでフィニッシュということもあります。また、わたしのやり方として、私の思うベストでなくとも患者さんが望むのであれば、それによって発生しうる不利益に関しては事前にお話したうえで患者さんの思うようにします。それは逆にとても簡単なことです。



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