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歯の隙間ができる原因とその予防・治療法

2018.07.17

歯の隙間を作らないようにするには

今後まず歯の隙間を作らないようにするにはまずは歯科医院で虫歯がないか、歯周病の進行具合、舌圧(睡眠時無呼吸症候群)などをチェックしてもらいましょう。特に歯周病は日本人の40歳以上の人は85%以上が罹患しているとのデータがありますので、担当医とよく相談の上、しっかりと歯周病ケアをしましょう。定期検診をきちんと受診することが歯の隙間を作らないようにするにはとても大切です。

歯の隙間をなくす治療法とは(前歯、全体的にすき間がある場合など)

歯と歯の隙間をなくす治療法は上記のように原因によって変わります。単に隙間をなくす治療の場合、矯正や歯の表面にセラミックを貼り付けるラミネートベニア法やセラミックを被せるセラミック法が主な選択肢ですが、ケースによってはコンポレットレジンで比較的他より安価に隙間を埋めることも可能です。

歯周病のケースでは、歯周病をこれ以上進行させないように歯の掃除を行ったり歯茎を引き締めるためのマッサージなどの指導を行います。また、ご自分では歯間ブラシを使ってケアしましょう。歯間ブラシは、歯と歯の間にブラシを入れて、歯面に沿って動かします。歯間ブラシはいろいろな太さのものがあるので、自分の歯の隙間に合わせて選びます。担当の歯科衛生士に選んでもらうのがいいと思います。

舌圧が原因のケースではMFTと言って舌の筋肉をコントロールするトレーニングを行います。

歯の隙間ができる原因

歯の隙間ができる原因としては様々ですが、大きく分けると先天的なものと後天的なものがあります。先天的に歯の本数が足りなかったり歯の大きさが小さい方などによく見られる歯と歯の間に隙間がある症状、いわゆる「すきっ歯」は「空隙歯列[くうげきしれつ]」と言います。後天的なものの主な原因は次の2つがあります。

【歯の隙間ができる原因 1】 歯周病
歯周病は、歯肉と歯の隙間にたまったプラーク(歯垢)が原因で歯肉に炎症を起こしてはじまる病気です。症状は、歯肉が腫れて出血したり膿が出て臭いがしたり、歯と歯肉の隙間(歯周ポケット)が広がってきます。ひどくなると歯を支えている歯槽骨が吸収して歯がグラグラになり、最後は抜かざるを得なくなります。

【歯の隙間ができる原因 2】 舌圧

通常、人間の舌は適度に緊張し上あごにくっ付いたり、舌根沈下[ぜつこんちんか](舌がだら~んとの垂れ下がってしまっている状態)を起こさないようになっています。しかし舌圧が強すぎる方の場合、舌の位置が悪く、変な方向に中から歯を押し広げてしまいその押し広げる力によって歯並びが悪くなってしまう場合があります。舌圧が強すぎると下の歯が飛び出てくることがよくあります。下の歯が飛び出ることにより噛み合わせが乱れ、上の歯並びが崩れ、歯と歯の隙間がどんどん開いてくることがあります。

そのほか虫歯を放置していたケースや噛み合わせが悪いケースなども原因となります。

記事ご協力

KEN DENTAL CLINIC

院長 : 小林 研太郎