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歯科治療で使用される主な金属

2018.07.17

歯医者さんで使われている金属はどんなものがあるの?

歯科治療では様々な金属が使用されており、主に公的医療保険での歯の治療は金属の詰め物や被せ物をして治療しています。

「公的医療保険と自費治療での金属の種類の違いは?」
「金属アレルギーの人はどうすればいいの?」
「銀歯が黒く錆びてきてしまったみたい…」

などの疑問を感じたことはないでしょうか?今回は、歯の治療に使われている金属について詳しくご説明致します。

主に使われている金属はこの4つ!

歯科治療で使用される金属は純金属(一種類だけの金属)ではありません。純金属では硬さや腐食の進行などが偏ってしまうため、2種類以上の金属を配合されたものが使用されています。
市販金属メーカーが各種メタルの特徴を生かし、配合したものを使用しています。

今回は歯科治療で多く使われている金属4つを紹介します。

1.金銀パラジウム合金

公的医療保険での治療で主に銀歯に使われている金属です。12%の金が含まれており、残り約50%は銀、約20%はそれぞれパラジウムと銅などが占めています。残りはその他金属です。
公的医療保険で適用されており、他の金属と比べて丈夫です。※イオン化しやすい銅が含まれているため、歯科用の金属の中でも金属アレルギーが起こりやすく長年の使用で黒く錆びてくることがあります。

2.コバルトクロム合金

約60%のコバルトが占めています。残り約30%はクロム、約5%はモリブデンなどが含有されています。主に公的医療保険の部分入れ歯に使用されています。残りはその他金属です。
他の歯科用金属よりも比重が小さいため軽く、コバルトの強度が高い性質のため安定性があります。そのため、多くの歯を支える入れ歯の粘膜に触れる金属部分や、歯に引っ掛けるバネなどに使用されています。

3.チタン合金

約90%のチタンが占めています。残り約10%はアルミニウムやバナジウムを含有しています。チタンは耐食性が良く、硬く軽いのでクラウンなどの被せ物や入れ歯の金属部分、インプラント、矯正用のワイヤー、などの歯科治療の素材で使用されています。
特に生体親和性が良いということで、インプラントの骨に埋め込む部分である「インプラント体」で多く使用されています。公的医療保険では適用できません。

4.金合金

金の含有率が高い金属です。金が約60%以上を占める他、銀や銅、プラチナなどが含有されています。こちらは自費診療のクラウンなどの被せ物、詰め物、入れ歯の金属部分にも使用されています。
金は他の金属に比べて錆びにくく柔らかい性質があります。そのため適合性が良く、二次う蝕(クラウンの中での虫歯)になりにくく、金属アレルギーも起こしにくいです。公的医療保険では適用できません。

金属アレルギーはどうして起こるの?

治療に使用した金属が口の中で唾液と反応し、発生した金属イオンがアレルギーを起こす原因となり身体へさまざまな影響を起こす場合があります。

口の中だけではなく体の中に入り込み血液を巡って全身へ影響が及ぶ場合があり、下記のような症状が出る場合があります。

・口腔粘膜の炎症、舌の炎症
・皮膚の赤み、かゆみ
・皮膚の水膨れ、発疹
・頭痛、めまい、肩こり

金属アレルギーは分かりづらく、口腔内に金属を入れて時間が経ってから気付く場合もあります。
皮膚に症状が出た場合は医療機関で処方された軟膏などで一時的炎症を鎮めることもできます。

金属アレルギーを改善するには、アレルギー発生元の金属を除去するという方法などがあるので、歯科医師に相談してみてください。

金属アレルギーが起こる金属

金属にはイオン化しやすいものと、そうでないものがあります。そのため、イオン化しにくい金属を使用することで、金属アレルギーの方でもお口の中に金属を使ったクラウンをいれることができることがあります。

自費診療で多く使用されるチタンや金、銀などはイオン化しにくいため、それらの含有量が多ければ金属アレルギーが発症しにくくなる場合があります。