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薬物によって変色した歯を白くする治療とは?歯の色と変色の原因について

2018.07.17

テトラサイクリンとフッ素の摂取

テトラサイクリンという抗生剤を服用すると、象牙質に色素が沈着し、歯の色が変色してしまうことがあります。永久歯の象牙質ができてくる乳児から7歳くらいの間にこの薬を長期間飲むと、せっかく生え変わって出てきた永久歯の色がかなり濃くなったり、歯に縞模様ができたりします。
色は薬の種類によってグレーや茶色、オレンジ色など様々です。色が濃い場合には、ホワイトニングだけでは白くする事が難しい場合があります。

また、エナメル質の形成期に多量のフッ素を摂取すると、歯に白い斑点ができたり、一部分が茶褐色に変色することもあります。この白斑はホワイトニングを行うことによって逆に目立つ場合があり注意が必要です。軽い場合はホワイトニングで改善できますが、変色が強い場合は改善しきれない場合もあります。

テトラサイクリンによる変色の分類

【第一度】淡い黄色、褐色、灰色で全体が一様に着色、縞模様がないもの
【第二度】第一度より色が濃いもの
【第三度】濃い灰色、青味がかった灰色で、縞模様があるもの
【第四度】着色が強く、縞模様も著名なもの

薬物の摂取によって変色した歯を白くする治療

■ホワイトニング
濃いグレーのしま模様は完全に消すことはできませんが、色を薄くすることができます。
オフィスホワイトニング(歯科医院で行うホワイトニング)
ホームホワイトニング(自宅で行うホワイトニング)

■ラミネートベニア
ホワイトニングだけでは効果が期待できない場合でも、ラミネートベニアなら縞模様をなくすことが可能です。
ラミネートベニア(ラミネートベニヤ修復治療の特徴について)

■ホワイトニングとラミネートべニア治療をあわせた症例
ラミネートべニアは薄いので、治療の前に下地となる歯をホワイトニングすることにより、よりきれいな仕上がりが期待できます。
重度変色歯の審美治療