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一時的に歯を白くする歯面コーティング(ホワイトコート)とは

2018.07.17

歯面コーティングの方法・手順について

ホワイトコートの手順は、現在の歯の状態や歯科医院によって工程が変わってきますが、基本的には下記手順となります。

1、歯科医師との相談
まずは歯科医師との相談になります。ホワイトコートについての説明を十分に行います。治療について疑問がある場合はお尋ねください。その後、カウンセリングを行い、歯のカラーを決めていきます。ホワイトコートのカラーは複数種類あるため、十分に検討の上、決めましょう。

2、歯のクリーニング
カラーが決まりましたら、歯の表面の汚れを落とします。歯の表面の汚れを落とすことで、より理想的な白さへと近づけることができます。

3、ホワイトコートの処置
まずはプライマーという、専用の接着剤を塗布します。その後、ベースコートを塗り、光を照射しコーティングします。コーティングが完了したら、トップコートを塗布します。こちらも同様に光を照射しコーティング材を固めます。トップコートが完了しますと、歯にツヤが出て白い歯となります。

歯面コーティング(ホワイトコート)した際の注意点

ホワイトコート後は、治療前と変わらずブラッシングを行うことは可能です。また歯間ブラシ・糸ようじ、デンタルフロス等の使用も問題ありません。つまようじについてはホワイトコートの傷つきの要因となる可能性があるため、使用は控えましょう。コーティングが剥がれてきた時には、ご自身で剥がそうとしないでください。無理に剥がしてしまうと、歯を痛めてしまうリスクがあります。専用器具を使用し、剥がすことができるためその際は一度歯科医師までご相談ください。

歯面コーティングとは?(ホワイトコートについて)

「ホワイトコート」は、歯の表面に光で固まる白いプラスチック材を歯の表面に薄くコーティングすることによって、歯を白く見せることが可能です。プラスチック材で元々の歯の色を隠すため、マニキュアのような感覚で歯の白さを得ることができます。またコーティングに使用するプラスチック材の白さの度合いもお好きな色合いにて、仕上げることができます。

白さを保てる期間は?(歯面コーティングの耐用期間について)

ホワイトコートの耐用期間については、一ヶ月から三ヶ月と個人差があります。また耐用期間は、メンテナンスにより大きく変わってきます。コーティングの一部が剥がれた場合は歯科医師へご相談ください。

歯面コーティング(ホワイトコート)のデメリットについて

1、白さの効果は永続的なものではありません。
ホワイトコートによる歯の白さは、治療後永久に続くものではありません。白さが続く期間には個人差がありますが、一般的に一ヶ月~三ヶ月程度と言われています。こちらの期間はお手入れの状態により変わってきます。ホワイトコートが剥がれた後も再塗布が可能なため、は歯科医師までご相談ください。

2、噛み合わせの部分には塗布することができません。
ホワイトコートを塗布しますと、塗布前に比べ歯に厚みができます。そのため、噛み合わせが変わってしまうことに配慮し、噛み合わせ部分には塗布を行っておりません。

歯面コーティング(ホワイトコート)のメリットについて

1、歯を傷つけず行うことができます。
ホワイトコートは、歯を削ったり傷つけたりする方法ではありません。歯を削らないため、痛み等も伴いません。治療方法は、光で固まるプラスチック材をコートするため歯そのものにダメージを与えることはありません。また、コーティングは専用の機器で剥がすこともできます。

2、短時間で白い歯を手に入れることができます。
ホワイトコートは、ホワイトニングに比べて非常に短い時間で結果が出ます。治療する歯の本数により、時間は変わってまいりますが一度の来院ですぐに白い歯が得られますので、継続して通院する時間が取れない方でも大丈夫です。また結婚式などを控えた方で、急を要して必要な方にもお勧めです。

3、着色の強い歯や詰め物・差し歯も白くなります。
着色の強い歯や詰め物の金属が見える歯などはホワイトニングで白くすることは困難です。このような歯でもホワイトコートであれば白くすることが可能です。ホワイトコートはプラスチック材をコーティングするため元々の自身の歯の色や詰め物の有無等には影響を受けません。またホワイトニングの治療を行った後に、一本の歯だけが白くならなかったといった場合でもホワイトコートは有効です。ホワイトコートは歯一本から可能なため、気になる歯だけをコーティングすることができます。

4、お好きな色を選ぶことができます。
ホワイトコートには様々なカラーバリエーションがあります。元々の歯の色を遮蔽し鮮やかな白で美白効果を得ることができるコスメティックカラーや、自然になじむような色調に改善するナチュラルカラー、またオペークという金属の色を遮蔽するものもあります。

5、乳幼児(乳歯)や妊婦の方でも治療可能です。
ホワイトコートは永久歯でも乳歯でも、どちらにも可能です。お子様の歯を白く見せたい場合もホワイトコートをご検討ください。妊婦の方もホワイトコートは体内に入るものではないため、治療が可能です。万が一剥がれたコーティングを飲みこんだりした場合も体に吸収されることはなく、体外へ排出されます。ただし、万全を期すために安定期以外の治療は避けましょう。

記事ご協力

松岡歯科クリニック

院長 : 松岡 浩司