デンタルフロスを使ったあと、糸にいやなニオイがついてくることがあります。
特に、普段使わないという方がデンタルフロスをした後、そのニオイにびっくりすることもあるようです。このいやなニオイは、磨き残しによる汚れが溜まっている証拠です。
このまま汚れを取らずに放っておくと、虫歯や歯周病、口臭の原因になってしまいますよ!
磨き残しはお口のニオイの大敵
歯磨きがしっかりできていないと、お口の中に磨き残し(歯垢)が蓄積します。この磨き残しをもとに、細菌がどんどん繁殖していきます。そして大量に発生した細菌のかたまりから、イヤなニオイが発生してきます。
使ったデンタルフロスからニオイがする場合は、この磨き残しによる汚れの中で発生・増殖した細菌たちが、歯と歯の間や歯と歯茎の間に溜まっている可能性が高いです。
口臭を防ぐ、歯磨きのポイントは?
口臭を防ぐには、当然ながらお口の中を清潔に保つことが大切です。口臭の主な原因は舌の上の苔ですが、歯に付着した歯垢も口臭の原因となります。
正しい磨き方を覚えて、お口の中をいつもキレイにしておきましょう。もし、うまく磨けない場合は、歯医者さんでブラッシング指導を受けるという方法もあります。
実は、歯ブラシだけのブラッシングでは半分くらいしか歯の汚れが取れていないともいわれています。特によく磨き残しがあるのは、下記の3箇所です。
・歯と歯の間
・歯のかみ合わせのデコボコ面
・歯と歯茎の境界
歯ブラシの毛先が届きにくかったり、うまくブラシが当てられずに、汚れが落としにくく溜まりやすい箇所なのです。
アイテムをうまく使い分けるのがオススメ
メイクのときに、アイシャドウやチーク、リップなど、使う場所でそれぞれのブラシを使い分けるように、歯磨きのときも、汚れを落としたい場所でアイテムを使い分けたほうが時間もかからずキレイに汚れを落とすことができます。
歯の表面は意外にデコボコが多く、そもそも歯ブラシだけで歯の汚れをキレイにするのはかなり難しいのです。
まず、歯の表面や裏側の部分は普通の歯ブラシを使い、歯ブラシの毛先が届かない歯と歯の間にはデンタルフロス、歯間ブラシの使用をおすすめします。面倒くさいようですがアイテムを使い分けてみましょう。
また、歯ブラシにもいろいろな種類がありますので、ヘッドの形やサイズ、ブラシの硬さなど自分に合ったものを選びましょう。歯医者さんで相談すればどんな歯ブラシがいいかアドバイスをもらえます。
歯ブラシの種類のなかには、ワンタフトブラシという、ブラシの毛先がひとつにまとまった小さな歯ブラシがあります。歯並びのせいで普通の歯ブラシだと磨きにくいところがあるという方や、矯正中で歯に装置が付いている方、小さなこどもの仕上げ磨きなどにオススメです。
また、舌の苔を取るには舌ブラシというグッズがありますので、ご自身の舌を見てベッタリと白いのが付着しているようであれば使用をおすすめします。
歯のどこを磨いているのか意識しよう!
ただなんとなく歯に沿って歯ブラシを動かすだけでは、汚れをきちんと落とすことはできません。歯のどの部分の汚れを落としているか意識して磨きましょう。鏡を見て毛先がどこに当たっているかを確認するのがオススメです。
そのためには、鏡で歯と歯ブラシの位置を確認して1本ずつ磨いてみたり、歯垢の染め出し液を使ってみることもオススメします。
普段通りに歯を磨いた後、歯垢の染め出し液を使ってみると、磨き残しのある部分がよくわかります。何度か使ってみれば、磨き方の癖が分かってきます。磨くのが苦手な箇所も徐々にわかってくるでしょう。
どうしても取れない汚れはプロにおまかせ
毎日デンタルフロスや歯間ブラシなどいろいろなアイテムを駆使して頑張って歯磨きをしていても、やっぱり取れない汚れというのはあります。特に歯石がついてしまうと、自分でとることはできません。
ご自身で取れない汚れをとるためには、歯医者さんの定期検診に行って、歯科器材による歯のクリーニング(PMTC)をしてもらいましょう。
歯医者さんのホワイトニングも口臭予防に役立つ?
歯医者さんでホワイトニングをすると、薬剤を塗る施術前には歯石を取ったり、歯の表面のクリーニングをします。
ホワイトニングに使う薬剤のなかには殺菌作用のある成分も含まれていますので、歯や歯茎のまわりの細菌を減らしてくれるはたらきもあります。
また、人によってはホワイトニングをした後に歯を白く保つように心がけると、自然と歯の健康や美しさへの意識も高まり、お口の健康維持にもモチベーションが上がります。
毎日の歯磨きと定期的に歯医者さんに行くことで、健康なお口を作れば、使用済みのデンタルフロスからただようイヤなニオイは減ってくることが期待できます!
汚れをしっかりとって、虫歯も歯周病も口臭もない、さわやかなお口を目指しましょう!
※治療結果は患者様によって個人差があります。