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こうさん(北海道)の相談

カテゴリ:虫歯・親知らず

自分が悪いのでが。
前歯5本が虫歯でホ゛ロホ゛ロになってしまいました。
前歯を差し歯にすることは可能でしょうか?
治療費はどれくらいかかってしまうのでしょうか?
どうか教えてください。

歯の状態を口腔内ならびにレントゲン写真で確認してみないとはっきりとは言えませんが、他の歯もボロボロというわけでは無く前歯に限局しているようですから、年齢から言っても差し歯による回復が可能な状態ではないでしょうか。万が一に1〜2本抜歯となってしまったとして、抜歯となった両サイドの歯をつなげてブッリジにより回復することが可能です。
 費用ですが、健康保険を使って行うか、自費で行うかによって大きく違ってきます。健康保険3割負担で言えば1本7000円程度でしょう。金銀パラジウム合金という金属にプラスチックを貼り付けたもので、長所は費用はかからず経済的ですが、数年でプラスチックの前装面が削れ変色してきたり、汚れが付きやすかったり、金属アレルギーになる可能性があります。また、どうしても自分の歯と色の差ができ、透明感が無くあまり審美的とはいえません。
 健康保険を使わずに自費で行えば差し歯の種類によって60,000〜100,000円と歯科医院によって価格は多少違いますが費用が高額となります。色々な材質を使ったものがありますが、代表的なものに、金属にセラミックスを焼き付けたメタルセラミックスと、金属を使わずにジルコニアという金属と同等の強度を持った材質にセラミックスを焼き付けたオールセラミックスがあります。メタルセラミックスも金属を使用していますが、人体に害が無く、人体に優しい金やプラチナ等の貴金属を使用していますので、金属アレルギーの可能性が健康保険で使用する金属よりも非常に少なく心配ないと言えるでしょう。オールセラミックスは金属を使用していないので、金属アレルギーの心配はありません。メタルセラミックス、オールセラミックスともに耐久性が高く、プラークが付きにくい。自分の歯に色を合わせることが出来、自然で透明感のある色を再現でき審美的です。特にオールセラミックスは金属を使用していないのでメタルセラミックスよりも透明感があり審美的です。欠点はやはり高価であると言うことでしょう。万が一、抜歯になったとして、両サイドの歯をつなげブリッジとした場合に、喪失した歯の負担を両サイドの歯にかかり、健康な歯を削らなければならない可能性もでてきます。加重負担で歯を更に喪失してしまう可能性もあります。ブリッジにせずインプラントという方法があります。人工歯根を埋め込み、メタルセラミックス、オールセラミックスを上部に被覆します。人工歯根を埋め込む手術が必要です。20〜30万と更に費用がかかります。
健康保険が安く、自費が高いと価値観をどこに置くか。良い物はいい。しかし高ければ良いという物でもありません。管理が悪ければ宝の持ち腐れです。男女で違いますが平均寿命82歳、自立した生活を送れる平均寿命は75歳です。口は健康の入り口です。高齢で元気でいる人たちは、ご自分の歯を多く残ししっかりと咬んでいる人たちです。歯の2大疾患は、虫歯と歯周病です。それぞれ原因となる虫歯菌と歯周病菌が存在し、どちらも感染症で、これら原因となる菌をコントロールして、虫歯になっていない歯を虫歯にしない。治した歯をまた虫歯にしない。定期的に検診を受け予防して、この先50年、60年と歯を長く残し維持管理していくことが大切です。



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