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メタルボンドと硬質レジン前装冠(公的医療保険の白い歯)の違い

2019.04.15

メタルボンドと硬質レジン前装冠(ぜんそうかん)は構造が似ていて、どちらも金属の部分と白い部分の二層構造で歯を再現しています。
構造が似ているので一見すると区別がつきにくいですが、金属に貼り付けられている白い部分の素材が大きく違います。メタルボンドではセラミック(陶材)、硬質レジン前装冠ではプラスチック樹脂が使われます。また、それぞれ適用できる歯の部位が違うのと、長期間つけていると起こってくる劣化具合に大きく差が出る場合があります。

硬質レジン前装冠の特徴

 ©硬質レジン前装冠
硬質レジン前装冠

硬質レジン前装冠とは、金属のフレームを樹脂製の特殊なプラスチックで覆った差し歯のことです。金属をベースにしているので強度があり、割れにくくブリッジにも対応できます。ただし、表面はプラスチック樹脂なので、経年劣化により変色や着色が起こる場合があります。また、内面に金属を使用しているので金属アレルギーの方には向きません。

素材:金属と歯科用レジン(プラスチック樹脂)
製作過程:金属のフレームの上に歯科用の硬質レジンを専用の器具で少しずつ盛り上げていき、光で固めて作ります。透明感はほとんどありません。
硬質レジンの適用個所:前歯
犬歯から反対側の犬歯までの計12本が適用されます。小臼歯、大臼歯などの奥歯に対して技術的には可能ですが、奥歯の場合は保険適用の対象となりません。
費用:保険適用(公的医療保険)

メタルボンドクラウンの特徴

 ©メタルボンドクラウン
メタルボンドクラウン

メタルボンドとは金属のフレームの上にセラミックを焼き付けた差し歯のことです。表面は劣化に強いセラミックで覆われているので、時間が経過しても変色が起こりません。また、強度に優れており、複数本のブリッジやインプラントの上部構造にも対応できます。
細かな色彩の調整は可能ですが、内面が金属のため金属を使わないオールセラミックと比較すると透明感は劣ります。なお、金属のフレーム部分を貴金属に変更することで金属アレルギーの方でも適用できる場合もあります。

素材:金属とガラスセラミック
製作過程:金属のフレームの上にガラスセラミックを少しずつ盛り上げていき、専用の機械の中で焼き付けて作ります。
メタルボンドの適用箇所:前歯・奥歯(前歯から奥歯まで全ての部位に対応可能。)
費用:自費診療

【番外編】硬質レジンジャケット冠とは?

硬質レジンジャケット冠をご存知でしょうか?硬質レジンジャケット冠とは、樹脂製の特殊なプラスチックで作られた被せ物の事です。硬質レジン前装冠と混合しがちになるのでこの機会に覚えておきましょう。

「硬質レジン前装冠」の内面が金属であるのに対し、「硬質レジンジャケット冠」は歯科用のレジンで作られたプラスチック製。金属を一切使用しないので金属アレルギーの心配がありません。また、歯の色に近い色調を再現することができるので違和感なく周囲の歯に馴染みます。さらに、笑うと見えやすい小臼歯も保険適用の範囲内。白い差し歯を保険診療(公的医療保険)の範囲でカバーすることができる、コストパフォーマンスが高い治療といえるのではないでしょうか。