理想的なEラインとは？簡単チェックもご紹介

■目次

1. 理想的な横顔の基準とされる「Eライン」とは？
2. 横顔は意外と見られている
3. 今すぐできる！簡単なEラインチェック
4. 理想のEラインに近づけるには

理想的な横顔の基準とされる「Eライン」とは？

「Eライン」はよく聞く言葉ですが、改めて正しい意味を確認しましょう。
Eラインはエステティックラインの略称で、1954年にアメリカの歯科矯正医であるロバート・リケッツが提唱したものと言われています。
顔を横から見ると、「鼻」と「顎」が前方に突き出ています。この、鼻の先端と顎の先端を結んだ一本のライン上に「唇」の先端が届いている、 または少し内側に唇が位置していると、美容面から理想的であるとしました。このラインがEラインです。
人の横顔の形には個人差がありますが、Eラインをひとつの目安にすると、自分の理想とする横顔の形が見えてくることもあります。 例えば、出っ歯や受け口がある方は、Eラインとの位置関係が大きくずれているケースが多く見られます。こうした場合は、歯列矯正などを受けることで顎や唇の位置などが修正され、 Eラインを基準にした理想的な横顔に近づけられるかもしれません。

日本成人矯正歯科学会が1990年より毎年開催してしている「E-ライン・ビューティフル大賞」の受賞者として、 井上真央さんや上戸彩さん、米倉涼子さんなど、横顔の美しい女性タレントが選ばれています。

横顔は意外と見られている

鏡を見たり化粧をするとき、多くの人は自分の正面の顔を見ていることと思います。ところが、女性の8割近くは他人を見るときに「横顔を意識している」という 調査結果があります。 自分では顔の正面が気になるものの、他人を見るときは横顔をチェックしているのです。 食事の時なども実はあまりほかの人の正面からじっくりと見る機会はなく、横顔をよく見ているとされているのです。

自分ではつい見逃してしまいがちな横顔。まずは、自分が他人からどう見えているのか確認する意味でも、横顔を意識しながらメイクやお手入れをするのも良いのではないでしょうか。 横顔の見え方をチェックするための道具として、三面鏡などを導入するのもおすすめです。

今すぐできる！簡単なEラインチェック

鏡でご自身の顔を見てみても、理想のEラインに近いのかどうかわかりづらいですよね。
そこで、ご自身でも横顔のバランスをチェックできる方法をご紹介します。
方法は簡単です。
まず、定規やペンのように、真っすぐなものをご用意ください。
それを、鼻の先端と顎の先端に付けるようにして添えます。
このとき、上唇と下唇の先端が定規にちょうど触れるくらいであれば、理想のEラインの横顔となります。

もし、唇が定規に強く押し当たるようであれば、口元が前に出ている可能性があり、逆に定規などに触れないようであれば、口元が引っ込んでいる可能性があります。 歯並びの問題のほかに、鼻や顎そのものが出ていたり引っ込んでいたりすることも考えられます。

定規などが手元にないけれどすぐにチェックしたいという場合は、人差し指でも簡易的にチェックできますよ！

理想のEラインに近づけるには

横顔のバランスを理想のEラインに近づけるための方法は、どのようなものがあるのでしょうか？

まず、自力でできる方法としては、呼吸方法を「鼻呼吸」にするというものが挙げられます。普段から口呼吸をする癖がついていると、それにより口元が前に出やすくなります。 これを鼻呼吸を意識していくことで、口元の突出が修正されていくというものです。

理想のEラインにならない原因が骨格や歯列にあるとすると、自力では改善できません。口元の突出などの原因が骨格にある場合は、美容整形手術などにより整えることができます。
歯の並び方が正しくない場合も、口元が突出するなどの不正が起こるため、Eラインとの位置関係が乱れる傾向にあります。これを改善するのが、歯列矯正です。
歯列矯正の中でもスタンダードな矯正方法が、歯に矯正装置を取り付けるワイヤー矯正です。
また、近年人気が高い矯正方法に、 透明なマウスピースを取り替えながらはめることで歯を動かすマウスピース矯正もあります。（2021年1月時点） 透明な装置なので、口元を気にせず出かけられるのも大きなメリットです。

横顔の理想とされる「Eライン」になれば誰でも最高の美しさが手に入るというわけではありません。 ですが、Eラインを基準とした理想的な横顔であるのを知ることで心も表情も豊かになる可能性はあります。ぜひ、皆さんも横顔をチェックしてみてくださいね！

【監修歯科医師】

• 歯科医師:古川 雄亮 先生
• 国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事
• 歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加
• 2019年10月10日Nature系のジャーナルに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開
  [参照URL] https://www.nature.com/articles/s41598-019-51077-0

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