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前歯のすきっ歯や歯並びを改善できるラミネートべニア

短い期間で前歯の歯並びを整えることができる治療のラミネートベニア。 歯の表面を薄く削り、つけ爪のような薄いセラミックを貼り付けることで前歯の色や形をきれいに整える治療法を詳しく紹介します。

掲載日:2020/10/16

前歯のすきっ歯や歯並びを改善できるラミネートべニア

1. ラミネートベニアってどんな治療?

ラミネートベニアってどんな治療?
▲歯(左)のエナメル質のみを削り、表面にセラミックを貼り付ける(右)治療

・歯を薄く削って薄いセラミックを貼り付ける治療法

ラミネートベニアは上のイラストのように、前歯の表面(エナメル質)を削って、削った表面に1mm程度の薄いセラミックの板(上イラスト右)を接着剤で付ける治療です。 歯の表側のエナメル質のみを削るので、歯に大きなダメージを与えにくいです。エナメル質には痛みを感じる神経が無いため、一般的に痛みを感じません。無麻酔で治療することが可能です。

ラミネートベニアによる治療によって、歯の形態や色合いを綺麗に整えることが可能です。見た目を綺麗にする他の方法には、セラミックやジルコニアクラウンなどによる被せ物の治療も普及していますが、歯を削る量がラミネートベニアより多いことがデメリットです。 一方、ラミネートベニアでは、歯のエナメル質をわずかに削るだけなので、歯への負担を極力和らげながら歯の色と形を整えることができる治療となっています。


・歯科医師、歯科技工士の技術を要する

ラミネートベニアによる治療は保険適応にならず、患者さん自身の全額自己負担となる治療です。保険で行う治療は歯学部の学生実習で行いますが、ラミネートベニアによる治療を行うための実習は行われていない大学が多いです。

ラミネートベニアの治療を行う歯科医師は審美歯科を専門とした歯科医院などに勤務しています。ラミネートベニアは薄い板状のセラミックであるため、技工作業が難しいです。歯科技工士による技術の見せ所となります。


・前歯に適応で全額自己負担の自由診療

上述したように、ラミネートベニアによる治療は保険適応がなく、全額自己負担となります。理由としては、セラミックを使用しており審美的な治療の位置づけとなっているからです。 費用は歯科医院が独自に設定できることもあり大きく異なりますが、1本5~15万円となっています。 料金の高い歯科医院では補償制度を設けていることもあります。詳しくは歯科医院にお問い合わせ下さい。

2. どんな人に向いてる治療なの?

・前歯の形が気になる方

歯が尖っている(栓状歯=せんじょうし)、歯が小さい(矮小歯=わいしょうし)など、歯の形態に問題がある場合、ラミネートベニアによって、歯の形を綺麗に整えることが可能です。


・前歯の変色が気になる方

ホワイトニングによって歯の白さを出すことが難しい前歯の変色がある場合、ラミネートベニアを変色歯の表面に貼り付けることで前歯の見た目を綺麗にします。


・すきっ歯が気になる方

上の前歯の間の隙間(正中離開=せいちゅうりかい)がある場合、ラミネートベニアによって隙間を綺麗に閉じることも可能です。


・短期間で歯並びを整えたい方

すきっ歯を歯科矯正で改善する場合、期間がかかります。また、前歯だけの部分矯正をするだけでも数十万円の費用がかかることもあるでしょう。

ラミネートベニアでの治療を受ける場合、治療期間や費用が矯正ほどかからない可能性が高いです。

3. ラミネートベニアの注意点

ラミネートベニアの注意点
▲セラミッククラウン(右)は歯の全周を大きく削るため、歯への負担が大きい

・天然歯の表面を薄くだが削る必要がある

ラミネートベニア(上イラスト左)はセラミック・ジルコニアクラウン(上イラスト右)などの治療と異なり、歯の表面のみを削るため、歯を削る量が少ないです。クラウンなどの被せ物の治療の場合、エナメル質の下の層の象牙質を削って厚みを出す必要があるので、麻酔をしてから削ります(歯の神経が死んでいる場合は麻酔をしないで削ります)。 エナメル質のみを削るので、麻酔の必要もありません。しかしながら、歯を削ることには全く変わりありません。


・硬いものを噛んだ時に外れる可能性がある

クラウンなどの被せ物は歯を全周削って被せますが、ラミネートベニアは歯の表面を削って接着剤で貼り付けます。接着力のみに頼るので、硬いものを前歯で噛んだ時に外れる可能性があります。


・歯ぎしりが強い方は取れやすい

ラミネートベニアは歯の表面に接着剤で着いているだけなので、歯ぎしりなどによる強い力が加わると、セラミッククラウンなどの被せ物よりも外れる可能性が高いです。


・薄いセラミックなので欠けたり割れたりする可能性がある

ラミネートベニアは1mm程度の薄いセラミックの板を接着剤で貼り付ける治療なので、一部分が欠けてしまったり、大きく割れてしまう可能性もあります。

4. ラミネートベニアを長持ちさせるために

・定期的に歯医者さんでチェック・メンテナンスを

ラミネートベニアの治療を受けた後は、虫歯や歯周病から歯を守るために定期的にメンテナンスを受けることをお勧めしています。 また、加齢などに伴い噛み合わせが日々変化していくので、噛み合わせのチェックも受けるようにしましょう。

ラミネートベニアは自由診療で行われる治療なので、補償制度を設けている歯科医院もあります。もし、欠けたり割れたりしてしまった場合、治してもらえる可能性もありますので、 ラミネートベニアの治療を受けた歯科医院に問い合わせてみましょう。


・歯ぎしり、食いしばりが強い方はナイトガード(マウスピース)の着用を

特に夜に歯ぎしりや食いしばりがある方は、意識をしても止めることは難しいです。そのため、歯を保護するためにマウスピースを使用することが多いです。マウスピースは保険で作製することができます。 費用は製法などにより異なりますが、2500~5000円程度です。ラミネートベニアが咬む力で壊れないようにするために、マウスピースを装着することもお勧めします。

ラミネートベニアによる治療には前歯を大きく削らないメリットがありますが、壊れやすいというデメリットがあります。どの治療にも一長一短があるので、各治療の特徴を理解し納得された上で治療を受けるようにしましょう。

※本記事の内容は、患者さんのお口の仲の状況などにより異なる可能性があります。

【監修歯科医師】

総監修 歯科医師:古川 雄亮 先生
  • 歯科医師:古川 雄亮 先生
  • 国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事
  • 歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加
  • 2019年10月10日Nature系のジャーナルに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開
    [参照URL] https://www.nature.com/articles/s41598-019-51077-0
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記事提供

この記事は、株式会社メディカルネット(東証マザーズ上場)の提供でお届けしております。社内の歯科医師、及び、歯科衛生士、歯科技工士による監修のもと記事の作成を行っております。

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