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唐澤さん(東京都)の相談

カテゴリ:神経のない歯

18年程前に神経を抜いた前歯の変色が気になり、白くする方法を歯科医と相談したところ、先ずはウォーキングブリーチ法をするのがいいのでは、という結論に至りました。
死んでいる歯のホワイトニングとしてはとりあえず行うにはこれが良いだろう、ということです。色々と質問もしたため、効果は人によることや、歯がもろくなり割れるリスクもあることは説明を受けましたが、いずれにしても既に金属が入っているため、いつかは支えを入れる必要があるかもしれない、とのことで、それほどリスクが高い、という印象を受けませんでした。
一方、ネットで色々と見たところ、ウォーキングブリーチ法はリスクが高い(歯がもろくなる)ため、もうやっていない、世界的にももうやっているところは減っている、というような歯科医のコメントも見つけました。
急に心配になり、リスクについて教えて頂けますでしょうか。
よろしくお願いします。

ウォーキングブリーチ法は歯の漂白法の一方法ですので、特に危険というわけではないと思います。治療する場合、メリットとデメリットはどんな治療法にも存在しますので、ご自分の信頼される先生とお話し合いされ、ご自分にベストと思われる治療法を選択してください。
近年ウォーキングブリーチ法で歯の根や骨が溶けてしまうという報告があるため、現在ではウォーキングブリーチではなく、神経を取って詰め物をしたものを取り除き、その場でホワイトニングを行う方法が推奨されています。しかし、日本では2年前までウォーキングブリーチが保険適用だったこともあり、いまだに行っている歯科医院は多いのが現状です。ただ、ウォーキングブリーチでも歯や骨にダメージを与えない方法も考案されていますので、かかりつけの先生とよくご相談され、リスクを理解された上で受けられることをお勧めいたします。神経がない歯は、ホワイトニングをするしないに限らず、水分が失われているため、次第にもろくなってきます。最終的にはしっかりと土台を立てて、セラミックにされることをお勧めいたします。
 もうひとつ気になるのが、すでに金属が入っているという点です。金属の土台を入れてしまっている歯では、原則上記のようなホワイトニングができません。金属をはずしてから行うほうがきれいになると思います。



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